アメリカの金利で世界がどう動く?

昨日、BS1でグローバル・ディベート・ウィズダムというライブ番組がありました。

今回のテーマは「アメリカの利上げ、どうなる世界経済」

ジムロジャースはじめアメリカ、ブラジル、中国のエコノミストや竹中平蔵さんなどが出演し、意見を交わす内容でした。

各国の主張が、繰り広げられ面白かったのですが、印象に残った内容をあげると、

一つは、アメリカの金融緩和であふれたマネーがブラジルの経済を押し上げたため、こぞって借り入れによる設備投資をしたり、国民はローンを組んでマンションや電化製品を買ったが、アメリカの緩和終了で資金が引き上げられて、困った状況になっている。アメリカは世界情勢も考慮して利上げをするのか?それともアメリカのためだけに利上げをするのか?という質問が飛び、ジムからは、外国人の不動産購入を止めたり、様々な海外からの投資を拒むような政策を打っておいて何をおかしなことを言ってるんだ?と回答。アメリカ人エコノミストからは、もちろん海外への影響は考慮すべきところではあるが、アメリカの金利政策と、ブラジルの経済問題は別々の問題だ、と。確かに米ドル金利を上げたら、ブラジルから資金がアメリカへ移動するかもしれないが、通貨安で競争力を持って経済を安定させている国もあるのだから、ブラジルも世界の動きを踏まえた政策を打つことはできるはずと。中国のエコノミストも、行き過ぎた人民元高に対して、為替の切り下げをしたのは当然の措置だとした上で、経済の活況なときに消費行動ばかりせずに、投資行動をとるべきだ。と主張。どこも国民性が現れた発言だなぁと思い、、

所詮他人の都合の良いように、政策が取られるはずもなく、現在の事象を捉えて、先の見通しや備えを、それぞれが自己責任でするしかないなぁ、と思いました。